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リハビリテーション科

脳卒中や脊髄疾患などの中枢神経疾患受傷後には障害が残る事があるため、状態に応じて早期にリハビリテーションを開始する事が重要です。当院では2015年9月より5階にリハビリテーション室を新設し、さらに2016年3月より回復期リハビリテーション病棟を開設する事で、今まで以上に入院された患者さんに「質」「量」ともに充実したリハビリテーションをご提供する事が可能となりました。以下に各部門と回復期リハビリテーションについて紹介します。

理学療法部門

理学療法士は脳卒中ケアユニット(SCU)、集中治療室(NCU)に入院後、主治医の指示の元、リスク管理に注意しながら状態に応じて早期から訓練を開始します。場合によっては入院当日から関節可動域訓練・筋力増強訓練・呼吸訓練等を実施する事で、「寝たきり」による弊害を予防します。そして、座位・起立・歩行などの基本動作訓練も積極的に実施する事で「離床」を進め、運動麻痺などの機能改善を促進します。また、必要に応じて退院時には自主訓練指導や、ご家族へ介助法指導なども行います。

言語聴覚療法・摂食機能療法部門

言語聴覚士は主に以下の3つの障害に対して評価・訓練を行います。1つ目は「聞く・読む・話す・書く」事が障害される失語症や、口唇・頬・舌などの麻痺により呂律がまわらなくなる構音障害です。2つ目は「言語・思考・記憶・行為・学習・注意」などに障害が起きる高次脳機能障害です。高次脳機能障害は外見からは障害が分かりにくく他人から理解されにくいという特徴がありますが、日常生活に支障をきたすケースが少なくありません。

3つ目は、水や食べ物を飲み込む際に起こる嚥下障害です。飲み込みが正常に行われないと、口から摂食できないだけでなく、肺炎を起こす原因となる事があります。訓練によりできるだけ口から食べる事ができる様に援助いたします。また、NST(Nutrition Support Team=栄養サポートチーム)に参加し、他の専門スタッフと連携しながら栄養摂取方法などの検討も行っています。

作業療法部門

「作業」という言葉は一般的に言われる作業とは少し異なり、例えば「食べる」「入浴する」といった日常生活に関わる全ての活動を「作業」と呼んでいます。上肢・手指の運動機能訓練などに加え、高次脳機能障害に対する訓練、食事や排泄等の生活動作をはじめ、家事・仕事・余暇活動・社会活動の様々な作業を用いたリハビリを行い、患者さんがいきいきとした生活を再獲得できる事を目指しています。

当院での回復期リハビリテーションについて

当院急性期入院中の方で、脳疾患などの急性期治療終了後の患者さんに対して、できるだけ早期に回復期病棟に転棟していただき日常生活動作向上・家庭復帰を目的としたリハビリテーションを集中的に行います。 医師・看護師・療法士・栄養士・薬剤師等の専門職員が定期的にカンファレンスを実施し、共同でリハビリ計画を作成します。その計画に基づいたリハビリテーションプログラムを行い、365日リハビリを実施します。

回復期リハビリテーション病棟は、整容・更衣・移動・食事・トイレ・入浴などの日常生活活動の自立を促す、つまり自分でできる身の回りの動作を増やす事を目的とした病棟です。入院生活全般がリハビリテーションとなるため、ご自分で出来る事はご自分でしていただきます。ご自分で出来ない場合や見守りが必要な場合は最適な援助をし、退院に向けて病院全てのスタッフが専門性を活かしながらチームで援助します。また、リハビリの効果を最大限に引き出すためには、ご家族等の支えが不可欠になりますのでご協力をお願いします。

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